【総合型選抜通信】「共テありの私大」が穴場になる!

どうも、

「日本一総合型選抜の募集要項に目を通している男」

ナカテツこと中村哲朗です。

目次

「共テありの私大」が穴場になる!

今回は「共通テストの受験が必要な私立大学が盲点になる」というテーマです。

国公立大学と私立大学の総合型選抜では、共通テストの実施率に大きな差があります。
私立大学で選抜方法に共通テストを課すパターンはかなりレアです。

そんな”レア”な私大が、状況によっては“競争相手が少ない穴場”になることがあります。
今回は、受験に共通テストが必要で、かつまだ出願が間に合う私立大学を1つご紹介します。

なぜ共通テストが必要な私大が穴場になるの?

前述した通り、私立大学においてはほとんどの場合共通テストが不要です。
というより、私大受験においてはその存在は無視されていると言ってもよいでしょう。

となると、元から私立一本で受験を戦っている受験生のほとんどは、
そもそも共通テストを受験する備えができていません。

私立一本に絞った段階で勉強する科目を絞っているケースが大半なので、
急に共通テストを受けようとなっても、勉強不足とかそういう次元の話ではなく、かなり無茶な話なんですね。


逆に共通テストに向けて勉強を頑張っている受験生は、国公立志望であることが多いです。
その中には、私自身もそうでしたが家庭の事情で「国公立しか選択肢にない」という受験生も一定数います。

そうしたときに「共通テストが必要な私立大学」というのは、
言ってしまえば「色んな方面の受験生から敬遠されやすい大学」とも言えるわけです。

だからこそ、裏を返せば“競争の少ない穴場になりやすい”ということになります。


総合型に共通テストが必要なレアな私立大学

選抜方法で共通テストが課され、かつ1/9の時点でまだ出願が可能な大学を1つピックアップします。
今回ご紹介するのは、愛知県の名古屋にキャンパスを構える「南山大学」です。

南山大学は、外国語学部、総合教養学部、国際教養学部でそれぞれ総合型選抜がありますが、
この中で、国際教養学部国際教養学科の総合型選抜に「共通テスト利用型」が設けられています。

募集人数は3名と多くはないですが、
人気が高い南山大学のなかで昨年の倍率は1.7倍と、2倍を下回っています。


<一次審査>
一次審査は共通テストで、まず外国語が必須です。
加えて、国語・地歴公民・数学・理科から3科目選択式の計4科目400点満点です。

外国語に関しては、英語資格・検定試験スコアで、ある一定ラインを越えた資格・スコアを保持している人は、
一次審査の外国語が“満点扱い”となります。


<二次審査>
二次審査では、グループディスカッション面接が課されます。
これは日本語と英語で行われるので、特に英語側の準備が必要となりそうですね。

配点は一次審査400点、二次審査300点の計700点満点なので、
やや共通テストに比重が置かれるといった形です。



出願は2/21(水)~2/27(火)の一週間です。
出願要件も特に必要ないので、「資格持ってないから受験できない」みたいなことはありません。

特に外国語が得意で既に一定以上の資格を保持している生徒だったり、
得意科目と不得意科目で差が激しい生徒(科目選択式に強い生徒)などは大いに検討の余地ありだと思います。

最後に

今回は共通テストが必要な私立大学として南山大学の国際教養学部をご紹介しました。

小論文や面接対策などをやりつつ、共通テストの勉強もして、二次試験対策もして、、
と全て完璧に対策できれば良いですが、現実はそうはいきません。
「思い切って私立一本に絞って共通テストは捨てる」というのも戦略の一つだと思います。

前提として「自分はどう生きたいか」「大学で何を学び得たいのか」をしっかり考えた上で、
ベストと思われる受験戦略を立てていくことが大事ですね。

ということで今回は以上となります。

他にも総合型選抜に関する豊富な情報を抱えているので、「こんな情報教えて欲しい」というご要望や、

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